かつての迷惑電話といえば、オペレーターがマニュアルを片手に片っ端から電話をかけるスタイルが主流だった。しかし、今のトレンドは全く違う。コンピューターが自動で大量の番号にダイヤルし、応答した相手にAI合成音声を流す「ロボコール」が主流だ。
この手法の恐ろしいところは、コストがほとんどかからない点にある。数万件の番号に対して一斉に発信し、偶然つながった数%の「だまされやすいターゲット」だけを効率よく選別していく。受話器の向こうから聞こえるのは、一見すると丁寧な、しかしどこか不自然な機械音声。「こちらは総務省です。あと2時間であなたの電話が使えなくなります」といった脅し文句で、不安を煽る手口が横行している。