グループを離れた3人は、それぞれ全く異なる領域で確固たる足場を築いています。その驚くべき転身の背景には、芸能界の喧騒から離れて見出した「人生の矜持」がありました。
宮良忍(SHINOBU):小浜島で予約困難な「民宿宮良」の看板親父へ
SHINOBUこと宮良忍は、脱退後に一時的なソロ音楽活動を経て、故郷である沖縄県八重山諸島の小浜島(竹富町)へ完全帰郷しました。実家が営んでいた家業を継ぎ、現在は「民宿宮良」の若旦那・オーナーとして陣頭指揮を執っています。
単なる名義貸しではなく、自ら船を出して宿泊客を秘境のシュノーケリングポイントへと案内するアクティビティツアーのガイドとしても活躍。SNSや旅行サイトの口コミでは「元トップアイドルとは思えないほど気さくで温かい」「海の案内がプロフェッショナルすぎる」と大絶賛され、シーズン中は全国から予約が殺到する人気宿として知られています。私生活では結婚して子宝にも恵まれ、島のお祭りや地域青年会の行事にも尽力するなど、島民としての確かな信頼を集めています。
玉城幸成(YUKINARI):那覇の夜を盛り上げる手腕と実業家への脱皮
グループ屈指のラップスキルと親しみやすいキャラクターで愛されたYUKINARIは、沖縄・那覇最大の歓楽街である松山地区を拠点に飲食店やエンターテインメントクラブ「CLUB CLOUD NINE OKINAWA」などを経営する実業家として手腕を発揮しています。
2018年には「RIZAP(ライザップ)」のCMに出演し、5か月間で体重マイナス18.1kg、体脂肪率マイナス11.7%という劇的な肉体改造に成功して世間を驚かせました。店舗には全国の音楽ファンや観光客が訪れ、YUKINARI自身がカウンターに立ちファンと交流する場面も多く見られます。元同僚のKENとともにヒップホップユニット「琉-UNIT」を結成し音楽活動を継続した時期もあり、現在も地元の音楽フェスやクラブイベントにゲスト出演するなど、沖縄のストリートカルチャーの重鎮として健在です。
奥本健(KEN):ダンス界のカリスマ振付師・指導者としての確固たる地位
初期DA PUMPのハイレベルなダンスルーティンやラップの作詞を一手に引き受けていたKENは、グループ脱退後も一貫して「ダンスの求道者」としてのキャリアを全うしています。
国内外の有名アーティストへの振付提供、大手ダンスコンテストの審査員、次世代ダンサーを育成するワークショップの開催など、ダンス界における影響力は絶大です。独自のヒップホップグルーヴを言語化して指導する指導法には定評があり、彼のもとから多くのプロダンサーが輩出されています。ISSAが現在もDA PUMPのステージで披露する初期ヒット曲の基礎ステップや構成の多くは、KENが心血を注いで構築したものであり、現在のダンス&ボーカルシーンの土台を作った功労者としてリスペクトされ続けています。