コロナで爪の色が紫や赤に?話題の症状と危険なサイン・受診の目安

コロナで爪の色が紫や赤に?話題の症状と危険なサイン・受診の目安

コロナで爪の色が紫や赤に?話題の症状と危険なサイン・受診の目安に関する質問を丁寧にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

感染症の急性期から回復期にかけて爪に異変が現れる主因は、新型コロナウイルスが引き起こす独特の血管反応と全身性の免疫応答にあります。爪甲(爪の硬い板)そのものが病変を起こしているのではなく、爪の下に網の目のように張り巡らされた毛細血管網(爪床)で生じる血流障害や炎症が、透明な爪を通して色調の変化として現れるのです。

新型コロナウイルス感染症の皮膚症状として知られる現象の根底には、ウイルスの受容体であるACE2を介した血管内皮細胞の傷害があります。血管の内壁が炎症を起こすと、微小な血栓(血の塊)が作られやすくなり、指先などの末端部分で局所的な循環不全が発生します。特に爪の根元にある半月部(爪半月)が赤紫色に充血する現象は、局所的な血管拡張と血管炎の合併によって引き起こされると考えられています。

一方で、爪全体が暗い紫色や青紫色に変化する場合は、局所的な血管炎にとどまらず、全身の動脈血中の酸素が欠乏している危険性を示唆します。血液中の還元ヘモグロビン(酸素を手放したヘモグロビン)が増加することで皮膚や粘膜が青紫色に見える「チアノーゼ」が爪床に現れている可能性があり、ウイルスの直接作用と呼吸不全の両面から原因を見極める必要があります。

山崎 陸
Author

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。