褥瘡治療の軟膏はどう選ぶ?色別の使い分けと最新ガイドライン解説に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
褥瘡の外用薬選びで最も実務的な判断基準となるのが、「感染の有無」と「滲出液の量」です。ベースとなる基剤(油脂性・乳剤性・水溶性)の違いによって吸水性や保湿性が全く異なるため、創環境に適した薬剤を配置する必要があります。
ステージ / 主な病態代表的な軟膏・外用薬主な作用・適応滲出液への対応黒色期(硬い壊死組織)ゲーベンクリーム、ブロメライン軟膏壊死組織の軟化・融解、抗菌作用乾燥〜中等度(水分を補給)黄色期(感染・多量の滲出液)カデックス軟膏、ユーパスタコーワ感染制御、強力な吸水・清浄化多量(水分を強力に吸収)赤色期(肉芽形成期)アクトシン軟膏、オルセノン軟膏、フィブラストスプレー局所血流改善、肉芽組織の増殖促進少量〜中等度(適度な湿潤を維持)白色期(上皮化期)プロペト、白色ワセリン、アクトシン軟膏新生皮膚の保護、物理的刺激からの保護少量〜乾燥(保護・保湿)
特にユーパスタは白糖の高浸透圧作用によって創部の余分な水分を強力に引き抜くため、滲出液で周囲の皮膚が浸軟(ふやけ)している場合に抜群の効果を発揮します。一方で、創部が乾燥している際に使用すると健常な組織まで傷めるリスクがあるため、滲出液が減ってきたら速やかに油脂性基剤の軟膏へ切り替える判断が不可欠です。