マリオのイラストを描く際、多くの人が陥る最大の罠が「顔の輪郭から描き始めてしまうこと」です。一般的な似顔絵の手順である輪郭からスタートすると、あとから配置する目・鼻・ヒゲ・帽子の比率が狂い、スペースが足りなくなったり極端に面長になったりして破綻します。これを一発で解決する裏技が、基準点を中央に置く「3つの図形アプローチ」です。
用意する基本図形は以下の3点のみです。
- 図形1:ど真ん中に配置する大きめの「真円」(=特徴的な大きな鼻)
- 図形2:鼻の下に広がる「横長の楕円」(=ふっくらしたほっぺたとアゴのベース)
- 図形3:頭上にふんわり乗せる「山なりの半円」(=キャスケット帽のクラウン部分)
具体的なステップは非常にシンプルです。まず用紙の中央に、やや大きめの丸(図形1)を1つ描きます。これが顔のすべての基準点になります。次に、その丸の下半分に食い込ませるように、波打つモコモコした雲のような形(山が4〜6個あるヒゲ)を左右に広げます。鼻の下から直接ヒゲを生やすのではなく、「ヒゲの上に大きな鼻がドスンと乗っかっている」という重なり順を意識することが、任天堂公式マリオの造形に近づける絶対のルールです。
ヒゲが描けたら、鼻のすぐ上に楕円形の目を縦に2つ並べ、ヒゲの端から少し離れた位置に耳(小さな半円)を描き加えます。そして最後に、目のすぐ上に横長の三日月型を描いて帽子のツバを作り、その上から覆いかぶせるように大きな半円(図形3)を描くだけです。中央に丸を描き、その中にアルファベットの「M」を書き込めば、ボールペン1本でも誰もが見間違えようのない完成度の高いマリオが誕生します。