超高齢化が進む日本社会において、猫は高齢者の孤独を癒やすかけがえのないパートナーとして存在感を増している。岩合光昭氏が初監督を務めた映画 ねことじいさんは、小さな島で暮らすおじいさんと愛猫タマの日々を通じ、高齢者と動物の穏やかで切実な共生を描き出し、多くの観客の共感を呼んだ。
一人暮らしの高齢者にとって、猫のぬくもりは生活のハリであり、生きがいそのものだ。しかし同時に、飼い主自身の病気や施設入所によって愛猫が取り残されるリスクも顕在化している。老老介護ならぬ「老猫介護」や飼い主亡き後の受け皿づくりなど、高齢化社会ならではの福祉的アプローチが今まさに求められている。