猫の瞳孔は光の加減だけでなく、自律神経の働きを通じて感情の変化をダイレクトに反映します。愛猫が何を考え、どのような精神状態にあるかを読み解く上で、瞳孔の形状観察は極めて有用な指標です。
明るい部屋であるにもかかわらず猫の目の瞳孔が丸い理由は、強い興奮、好奇心、あるいは極度の恐怖を感じて交感神経が優位になっているためです。おもちゃを狙って飛びかかる直前や、予期せぬ大きな物音に怯えているとき、猫は視覚情報を極限まで多く取り込もうとして瞳孔を大きく全開にします。
反対に、猫の目が細くなる感情としては、強い日差しを遮る物理的な反応以外に、強い威嚇や攻撃態勢、あるいは深くリラックスしてまどろんでいる状態が挙げられます。相手を睨みつけながら瞳孔をスリット状に細めているときは「これ以上近づくと攻撃する」という緊迫した警告サインです。表情全体の緊張感や耳の向き(イカ耳になっていないか)と合わせて総合的に判断する必要があります。