帽子ゴムの付け替えで最も頻発するトラブルが、「きつすぎて子どものあごが赤くなる」「緩すぎて走るとすぐに帽子が脱げてしまう」というサイズ設計のミスです。ゴムの伸縮性や子どもの頭部骨格を考慮した計測基準を把握しておく必要があります。
ゴムの長さは、「あご下の実寸+4cm」を基準に切り出します。左右の縫い代として各2cm(合計4cm)を消費するためです。実際の採寸では、子どもに帽子を深くかぶせた状態で、ゴムを耳の下からあごの下を経由して反対側の耳下まで添わせ、大人の指が1〜2本(約1.5〜2.0cm幅)すんなり入る程度のゆとりを持たせた長さを測ります。
年齢別のカット長および仕上がり寸法の目安は下表の通りです。
- 年少(3〜4歳児・頭囲50〜52cm目安): カット長 30〜32cm(仕上がり有効長 26〜28cm)
- 年中・年長(4〜6歳児・頭囲52〜54cm目安): カット長 32〜35cm(仕上がり有効長 28〜31cm)
- 小学校低学年(頭囲54〜56cm目安): カット長 35〜38cm(仕上がり有効長 31〜34cm)
取り付ける位置についても明確な基準が存在します。帽子の真横(左右対称の真ん中)に付けてしまうと、あご紐が前方に引っ張られ、首が圧迫されたり帽子が後ろへずり落ちたりします。基本の位置は、「左右の耳の付け根の真上から、やや後方(約5mm〜10mm後ろ)」です。この位置で固定すると、あごのラインに自然に沿い、走っても風が吹いても帽子が脱げにくくなります。