浅草東洋館の楽屋や客席に身を置くと、ネット空間のノイズとは完全に隔絶された「泥臭い芸人の日常」が広がっています。
漫才協会 所属芸人 一覧を概観すると、ベテランの「おぼん・こぼん」をはじめ、錦鯉、モグライダー、U字工事など、昨今の賞レースを席巻した面々が名を連ねています。彼らが漫才協会に所属している理由は極めて明快です。「年間を通じて漫才の舞台に立てる場数(ばかず)」を求めているからです。
現場の若手芸人は取材に対し、次のように証言しています。
「塙さんが会長になってから、他事務所の芸人にもどんどん門戸が開かれました。舞台の割り振りで宗教の話なんか出たことは一度もありませんし、楽屋でそんな話題になることすら皆無です。問われるのは『今日のお客さんにウケたかどうか』の1点だけです」
ネット上の5ちゃんねるや知恵袋、Xなどでは、時に無責任なレッテル貼りが散見されますが、実際に東洋館へ足を運ぶ熱心な演芸ファンからは「塙会長になってから番組表(香盤)が格段に面白くなった」「浅草の活気が戻ってきた」と好意的な評価が圧倒的多数を占めています。現場のリアルとネットの噂の間には、決定的な温度差が存在しています。