脳科学の第一線で活躍する諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授は、麻雀対局中の脳血流量測定実験を通じて、プレイヤーの脳内で起きている劇的な変化を明らかにしてきた。認知神経科学の研究データによれば、牌を摸打(モウダ)し、次の展開を思考している最中、脳の司令塔である「前頭前野」や、記憶をつかさどる「海馬」の周辺領域で血流量が急激に増大することが確認されている。
単なる受動的なテレビ視聴や単純な計算ドリルとは異なり、麻雀は感情の揺れや対人コミュニケーション、そして指先の微細な運動が一体となった総合的な脳トレとして機能する。篠原教授らの研究は、麻雀が脳の可塑性を高め、加齢に伴う神経細胞の減退に対抗する有効な手段であることを科学的に裏付けている。