数十万人規模の人出を迎えながら、麻布の街がその品格を保ち続けられる背景には、強固な地域コミュニティの結束がある。麻布十番商店街振興組合と麻布十番祭り実行委員会が中心となり、外部のテキ屋主導ではない「商店街直営」の祭りスタイルを長年貫いてきた。
ボランティアによる徹底したゴミ分別ステーションの配置、深夜に及ぶ清掃作業、近隣住民への配慮。派手な賑わいの裏側で、街を愛する人々が汗を流し、安心・安全な空間を守り抜いている。商業的な成功と地域社会の調和を両立させるその姿勢こそが、半世紀近くにわたり支持され続ける真の理由と言える。