洛南高校陸上部を語る上で欠かせないのが、長年にわたり指導を指揮してきた柴田博之名誉監督(元走幅跳日本代表・ソウル五輪候補)の存在だ。そして長距離ブロックを指揮する肥後英嗣監督らの指導体制である。
柴田氏の指導方針方針は「指示待ち人間の排除」に尽きる。従来の高校部活動にありがちな、監督が恐怖で生徒を支配するような指導スタイルは洛南には存在しない。
「なぜ今の走りはタイムが出なかったのか」「どの筋肉が正しく使えていないのか」。指導者は答えをすぐには与えない。選手自身に考えさせ、納得させてから動かす。
自分で自分の走りを分析する癖がついているため、洛南の卒業生は大学や実業団に進んだ後も伸び続ける。一発屋で終わらない「自立したアスリート」を生み出すエコシステムが確立されているのだ。