大手3社を巡ると、それぞれの開発思想の違いがはっきりと浮かび上がる。ダイソーは圧倒的なサイズバリエーションと実用性が売りだ。新書、コミック、A5、B5まで難なくカバーし、枚数あたりのコスパでも他を圧倒する。一方のセリアは、デザインの美しさに定評がある。くすみカラーのレザー調カバーや、シックな布地風のデザインは、電車内で読書する層から絶大な支持を得ている。キャンドゥは質感にこだわったマニアックな仕様が光り、特に水濡れに強い厚手PVC素材の出来栄えには驚かされる。
メディアでも活躍する文具ソムリエは、「100均のブックカバー選びで失敗しないコツは、ミリ単位の厚み計算にある」と明かす。文庫本一つとっても、200ページの薄手から1000ページを超える大作まで様々だ。背表紙の幅に柔軟に対応できるタイプを選ぶことが、表紙の折れ曲がりを防ぐ最大の鍵となる。