SNSやネット掲示板で定期的に大きな話題となるのが、「1パック10個中、割った卵がすべて双子だった」「4個連続で黄身が2つ出てきて恐怖すら感じた」という驚きの声です。確率数千分の一の現象が連続して起こるとなると、天文学的な確率計算になり「何か不吉なことが起きる前触れでは」と不安を覚える人も少なくありません。
しかし、この卵の双子が連続で出る理由には、極めて論理的で科学的な流通上のカラクリが存在します。
前述の通り、二黄卵は2つの卵黄とそれを包む多量の卵白を抱え込んでいるため、1個あたりの重量が70g〜80g以上と非常に重くなります。一般的なスーパーで主力となるMサイズ(58g〜64g未満)やLサイズ(64g〜70g未満)を遥かに超え、「LLサイズ」や「ジャンボサイズ」「特大規格」に分類されます。
GPセンターの選別工程では、毎時数万個の卵が重量測定センサーを通り、グラム単位で瞬時にレーンへと振り分けられます。この際、同一の若鶏農場からまとまって入荷した卵の中で、たまたま同じタイミングで産み落とされた「特大サイズの二黄卵たち」が、同じ重量選別レーンに集中して集められます。
特に、小規模な養鶏農家の直売所や「無選別パック」「ジャンボサイズ限定パック」などを購入した場合、透光検査で弾かれなかった同ロットの二黄卵が一挙にひとつのパックへ詰め込まれる確率が跳ね上がります。つまり、1パック連続の双子は「独立した偶然の連続」ではなく、「同じ若鶏群から産まれ、同じ重量規格として集められた必然の結果」なのです。