大阪府豊中市にキャンパスを構える履正社高校は、創立以来培ってきた進学指導とスポーツ育成のノウハウを融合させ、独自のポジションを確立してきました。現在、同校は大きな変革の只中にあります。公式発表資料によると、従来の教育課程を整理し、難関国公立・私立大学を目指す「学藝コース」、トップアスリートの育成に特化した「競技コース」を軸としつつ、2027年度にはグローバル人材を育む「国際教養コース」の新設を予告しています。
この改革の背景にあるのは、単なる知識詰め込み型受験からの脱却です。履正社では全校を挙げて「聞く・話す・読む・書く・考える」力を体系的に鍛える「言語技術教育」を導入しており、小論文や大学入学共通テストにおける記述力向上に直結させています。
一般入試難易度を見ると、学藝コースの最上位クラスでは偏差値65〜66前後を記録しており、北摂地域の難関公立高校の併願先としても定着しています。一方で競技コースは実技推薦中心の選抜であり、学力試験の難易度自体は標準的です。このように、同じ校舎内に「東大・京大・医学部・関関同立を目指す秀才」と「プロの世界を本気で目指すトップアスリート」が同居する特異な教育空間が形成されています。