もう一つの決定的な障壁が、主要キャスト陣の圧倒的なキャリアアップとスケジュール問題です。2017年の放送当時から9年が経過した現在、出演陣の芸能界における立ち位置は劇的な変化を遂げています。
老舗足袋屋「こはぜ屋」の四代目社長・宮沢紘一を熱演した役所広司は、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞するなど、日本を代表する世界的名優として国内外の映画界を牽引しています。テレビドラマへの長期拘束を前提とした出演交渉は、予算面・スケジュール面ともに極めてハードルが高くなっています。
さらに、紘一の息子・大地を演じた山﨑賢人は、映画『キングダム』シリーズや『ゴールデンカムイ』、グローバル配信ドラマの主演を連続して務める日本屈指のトップスターへ成長。怪我からの復活を目指すランナー・茂木裕人を演じた竹内涼真も、数々のゴールデン帯ドラマや映画で座長を務める主演級俳優へと飛躍しました。
テレビ関係者によると、これら3名の主役級俳優を同一作品に再集結させる場合、出演料(ギャランティ)だけでも当時の数倍規模に膨らむうえ、1クール(約3〜4ヶ月)の撮影スケジュールを完全に一致させるには少なくとも2〜3年前からの厳密な事前ブッキングが必須とされています。作品の採算性と制作実現性の観点からも、ハードルの高さは明白です。