どうしても譲れない事情や、募集要項に複数の選択肢がある場合は、本人希望欄に記載して事前共有を図らなければなりません。その際、単に要求を並べるのではなく、「理由」と「歩み寄り」をセットで表現することが鉄則です。
1. 転職時の給与希望
中途採用の転職において、現職の給与水準を下回りたくない場合でも、金額を直接指定するのは極力避けるべきです。現在の処遇を客観的事実として提示し、判断を企業側に委ねる形式を取ります。
【例文】
「給与につきましては、貴社の規定を優先いたしますが、現在の生活水準および前職の実績を鑑み、年収〇〇万円程度を希望しております。詳細は面接時にご相談させていただけますと幸甚です。」
2. 勤務時間の希望(パート・アルバイト・育児・介護)
家庭の事情や学業などで勤務時間に制約がある場合、対応可能な時間帯と、その背景にある正当な理由を明記します。パートやアルバイトの採用では、この記述の明確さが合否を直結させます。
【例文:育児に伴う短時間勤務】
「保育園への送迎のため、誠に勝手ながら平日の9:00〜16:00での勤務を希望いたします。子どもの急な発熱等の際は、近隣に居住する親族のサポート体制が整っております。」
【例文:扶養内希望の書き方】
「夫(妻)の扶養控除の範囲内での就労を希望しております。年間収入〇〇万円以内(月間〇〇時間程度)に収まるシフトでの勤務を希望いたします。」
3. 勤務地の指定
全国展開している企業や、複数の支店を持つ企業に応募する際、家庭事情などで転勤が困難な場合は理由を添えて限定します。
【例文】
「家族の介護に伴い転居を伴う異動が難しいため、大変恐縮ながら〇〇支社(または〇〇エリア)での勤務を希望いたします。」
4. 複数職種募集時の職種希望
求人票で「総合職(営業/企画/人事)」のように複数職種が同時募集されている場合は、どのポジションを志望しているのかを明記しないと選考が停滞します。
【例文】
「【希望職種】法人営業職
これまでのITソリューション営業経験を最も活かし、即戦力として貢献できると考え、法人営業職を志望いたします。」