吉野公園が最も華やかな賑わいを見せるのが、2月中旬から4月下旬にかけて続く花の開花シーズンです。園内には複数品種の花木が計画的に配置されており、長期間にわたって異なる景観を楽しむことができます。
まず先陣を切るのは、2月中旬頃から咲き始めるカワヅザクラです。濃いピンク色の花びらが一足早い春の訪れを告げ、続いて3月下旬から4月上旬にかけてソメイヨシノやヤマザクラなど約600本〜800本の桜が見頃を迎えます。メインストリートの桜並木が満開を迎える時期には、空を覆い尽くすような桜のトンネルが形成されます。
桜のシーズンが終盤に差し掛かると、園内を鮮やかに染め上げるのがクルメツツジやヒラドツツジなど約4万本の大群生です。例年4月上旬から4月中旬が開花のピークとなり、幾何学模様に美しく刈り込まれたツツジの花壇が赤・白・ピンクの壮大なグラデーションを描き出します。
桜の開花ピーク期間中には、夜桜を鑑賞できる吉野公園ライトアップが特別実施される年もあります。日中の開放的な雰囲気とは一変し、漆黒の夜空と照らし出された夜桜、そして対岸に見える夜の桜島のシルエットが幻想的なコントラストを演出します。ライトアップの実施日や点灯時間(例年18:30〜21:00頃)は開花状況に合わせて発表されるため、春の夜間散策を計画する際は事前に公式アナウンスをチェックしておくのが賢明です。