事態を深刻にみた警視庁は直ちに特別捜査班を編成し、一連の被害事件について本格的な捜査を開始した。押収された証拠品や防犯カメラの映像解析により、犯行に使われたのは市販の薬品ではなく、一般には手に入りにくい強力な医療用睡眠薬であったことが特定されている。
捜査関係者によると、訪問修理作業員として派遣された容疑者は、単独行動での作業環境を悪用していたという。壁掛けユニットの取り外しや屋外室外機の確認など、居住者が視線を外しやすいタイミングを計算し尽くした上で薬物を混入させていた。プロの技術者という名分が、住人の警戒心を完全に麻痺させていた実態が浮かび上がる。