SNSや旅行ガイドの美しい写真だけを見て現地を訪れた旅行者が、現場で直面する最大のギャップが「足場の過酷さ」です。
ネット上の情報では「海に現れる砂の道を散歩できる」といった表現が見受けられますが、実際の瀬浜海岸と三四郎島をつなぐ道は、さらさらとした砂浜ではありません。直径20cmから50cm以上の丸みを帯びた玉石やゴツゴツした岩塊が敷き詰められた過酷な岩礁帯です。
海水から顔を出したばかりの石には海藻(アオサ等)が付着しており、濡れた岩肌は極めて滑りやすくなっています。さらに、石の隙間にはフジツボやカキ殻、ガンガゼ(ウニの一種)が生息していることも珍しくありません。「おしゃれなスニーカーを履いてきたら滑って転倒した」「ビーチサンダルで歩いたら鼻緒が切れ、足を切って流血した」というトラブルが毎年頻発しています。
また、「干潮時刻に行けばすぐ渡れる」というのも危険な誤解です。干潮時刻はあくまで「最も潮が引く瞬間」であり、そこを過ぎると海は急速に満ち始めます。瀬浜海岸へ戻るルートの岩場が水没し始めると、歩行速度が極端に落ちるため、島側に取り残されるリスクが高まります。