事故によって最愛の息子である瑛大くんを失い、自らも両足を奪われた母親の現在は、想像を絶する過酷なリハビリと深い喪失感の中にあります。義足での歩行訓練を重ねながら、日常生活を取り戻すための苦闘が今も続いています。
仙台高裁による逆転無罪判決の言い渡し直後、閉廷後の記者会見で読み上げられた遺族コメントには、司法に対する強い不信感と痛切な叫びが込められていました。
「到底納得できません。瑛大の命が奪われ、私自身の体も奪われたのに、誰も罪に問われないということが許されるのでしょうか。この国の司法制度が本当に機能しているのか、もう一度問いたいです」
母親の手記や会見での肉声では、「瑛大の笑顔を見ることも、一緒に手を繋いで走ることも二度とできない」という絶望と、事故当時の凄惨な記憶がフラッシュバックするPTSDの苦しみが赤裸々に語られています。遺族側は民事訴訟の提起や水上安全対策の法改正を求める署名活動を続けており、悲劇を風化させないための行動を止めていません。