竜ヶ岩洞に関して最も多く寄せられる疑問が、「年中18℃は本当なのか」「どんな服装で行けば後悔しないか」という洞内環境にまつわる実情です。気象観測データおよび現地の定期計測によると、洞内の平均気温は年間を通じて約18℃でほぼ一定に保たれています。これは外気温が35℃を超える猛暑日には天然のクーラーとして極めて涼しく感じられ、氷点下に迫る真冬にはほんのりと暖かさを感じる絶妙な温度設定です。
ただし、ここで多くの来訪者が陥る落とし穴が「湿度」の存在です。洞内は常に地下水が滴り、湿度が90%以上に達します。そのため、夏場に半袖・ショートパンツなどの軽装で入場すると、入洞から10分ほど経過した中間地点あたりから急激な汗冷えを感じ、体感温度が15℃以下にまで落ち込みます。
現場取材から導き出した、季節別の最適な服装基準は以下の通りです。
【春・秋・冬シーズン】
長袖シャツに薄手のウインドブレーカーやカーディガンなど、着脱しやすい中間着が重宝します。洞内を歩行すると適度に身体が温まるため、厚手のダウンジャケットはかえって邪魔になるケースが目立ちます。
【夏シーズン(7月〜9月)】
外気温との差が20℃近くになるため、必ず薄手の羽織もの(パーカーやカーディガン)を1枚持参してください。また、足元は濡れた階段や滑りやすい石畳が続くため、サンダルやヒールのある靴は極めて危険です。ラバーソールのスニーカーを選択することが、安全かつ快適に地底探検を楽しむための鉄則です。