同校の歴史を語る上で欠かせないのが、多様な分野で日本を代表する偉人を輩出してきた圧倒的な人脈の厚みだ。スポーツ界においては、プロ野球黎明期に伝説的な投手として球史に名を刻んだ別所毅彦氏が同校の出身として知られる。不屈の精神と圧倒的なパフォーマンスで昭和の球界を牽引したその姿は、同校の「文武両道」と「タフな精神力」の象徴でもあった。
一方で、文化・頭脳の領域においても異彩を放つ。将棋界で「光速の寄せ」と称され、十七世名人の資格を持つ谷川浩司九段もまた、この校舎で青春時代を過ごした一人だ。勝負師としての鋭い直感と深い思索力は、同校が育んできた静かなる知的探求の風土と無縁ではない。スポーツと知性の両極において頂点を極めた人物を輩出している点に、この学校が持つ包容力と底力が現れている。
「勝ちへのこだわり」と「品格」。一見異なる二つの要素が、同校の歴史の中で脈々と受け継がれてきた。先輩たちが築いた足跡は、今を生きる生徒たちにとっても大きな誇りであり、未来へ向かう道標となっている。