住宅設備選びにおいて、ショールームへの飛び込み訪問は想像以上のデメリットを伴います。LIXILのショールーム運営は現在、専任コーディネーターによる対面コンサルティングを予約制で管理しており、案内枠を確保していない来館者は原則として「自由見学(セルフ見学)」という扱いになります。
自由見学自体は禁じられていないものの、予約なし見学の注意点として最も深刻なのが、詳細な定価見積書や3Dカラーシミュレーション図面をその場で発行してもらえないという点です。住宅リフォームや新築の打ち合わせでは、ショールームで作成される公式の「プレゼンテーションシート(仕様明細書)」がなければ、工務店やリフォーム会社が正確な卸値や工事費用を算出できません。つまり、展示品を目で見ることはできても、家づくりの実務は1歩も前に進まない事態に陥ります。
さらに、目玉商品であるハイグレード設備の実演ギミックや収納パーツの内部構造、オプション機能の細かな連動性については、専門スタッフの解説なしに理解し切ることは困難です。案内を受けられないまま館内を歩き回り、「結局どれが自宅の寸法に合うのか分からなかった」と徒労感だけを抱えて帰宅する来場者の声は、現場でも頻繁に聞かれます。限られたリノベーション計画の時間を浪費しないためにも、予約確保は不可欠な前提条件と言えます。