激動の変遷を辿る外食産業において、地方の単一ブランドが20年以上にわたり第一線で輝き続けることは容易ではない。金城良次は通堂の成功に安住することなく、琉球の食文化を現代的なエンターテインメントへと昇華させる事業を展開し続けてきた。
観光産業と密接に結びつきながらも、常に地元客を最優先にするスタンスを崩さない。このローカルファーストの精神こそが、流行り廃りの激しいラーメン業界において揺るぎない地盤を築いた最大の要因だろう。沖縄ラーメンという言葉をご当地グルメとして定着させ、次世代の若手料理人たちに「沖縄から全国、そして世界へ挑戦できる」という道標を示した功績は計り知れない。