『瑠璃色の地球』は、発売当初から大々的にプロモーションされたシングル曲ではありませんでした。それにもかかわらず、日本の音楽史に残る名曲として定着した背景には、口コミと人々の歌唱体験による自然な浸透があります。
アルバム『SUPREME』を聴いたファンや音楽関係者の間で「隠れた最高傑作」として評判が広がり、ラジオのリクエスト番組や有線放送を通じてじわじわと支持を拡大。やがて学校の教科書や合唱コンクールの自由曲として採用されたことで、松田聖子のリアルタイム世代ではない若年層へもダイレクトに届くこととなりました。
さらに、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災、そして2026年代初頭の世界的パンデミックといった歴史的危機の局面において、この楽曲は常に「希望のシンボル」としてラジオやテレビから流れました。2026年には松田聖子自身がメッセージ動画とともにセルフカバーを発表し、困難な時代を照らすアンセムとして改めて再評価されたのです。