六代目円楽のパブリックイメージとして定着していた「打算的」「腹黒」「計算高い」というキャラクター。ネット上の一部では「派閥作りに熱心な野心家」と揶揄されることもありました。しかし、これらはメディアが作り上げた虚像であり、実際の姿を知る関係者は一様にその「無私無欲さ」を語ります。
落語界には長年、落語協会、落語芸術協会、円楽一門会(五代目円楽一派)、落語立川流という「四派」の深い溝が存在していました。興行や寄席の利害関係が複雑に絡み合う中、円楽は自身の利益を一切顧みず、自ら頭を下げて各派の大看板を一同に集める大型落語フェスティバルを立ち上げました。経費の赤字を私財から補填することも厭わず、「落語という芸能全体が滅びてしまっては元も子もない」と危機感を訴え続けたのです。
SNSやネット掲示板の生の声を見ても、「笑点では憎まれ口を叩いていたが、生の高座を観て芸の緻密さに驚かされた」「人間関係の根回しをあれほど献身的にこなす人は落語界に二度と現れない」といった再評価の声が圧倒的です。六代目三遊亭円楽の評判とネットの反応は、没後さらにその本質的なリーダーシップへの賞賛へとシフトしています。