かつてサブカルチャーとメインストリームの間には明確な境界線が存在していた。しかし彼女がNHK紅白歌合戦のステージで見せた堂々たる歌唱は、その壁を完全に打ち破る決定打となった。お茶の間の誰もが口ずさめるヒット曲を携え、年末の国民的番組で熱唱する姿は、アニメソングが正真正銘のポップミュージックとして成熟した証拠である。
ジャンルという狭い檻に囚われることなく、自らの信じるロックを愚直に叫び続けた結果が、国民的シンガーという現在の立ち位置を決定づけた。ライブハウス出身の叩き上げならではの泥臭さと華やかさが同居する唯一無二のオーラは、いまもなお輝きを失っていない。