騒動から歳月を経た現在、鈴木杏樹を取り巻く状況は大きく変化している。一時は表舞台から完全に消えるかに見えた彼女だが、地道な謝罪と真摯な姿勢を貫くことで、徐々に活動の場を取り戻してきた。
喜多村緑郎との関係は騒動直後に完全に清算され、二度と接触することはなかったという。一方の喜多村はその後、妻との離婚協議や劇団内での立ち位置の再考を迫られるなど過酷な道を歩むことになったが、鈴木自身はひたすら本業である演技と語りの技術を磨き直す道を選んだ。
演劇関係者からの信頼を一つひとつ再構築し、小劇場や朗読劇など原点に戻る地道な活動を継続。スキャンダルを乗り越え、酸いも甘いも噛み分けた円熟味のある表現者として、業界内での再評価が着実に進んでいる。