2人の出会いは、まさにドラマの筋書きのような劇的なアクシデントから始まりました。1998年1月、鈴木杏樹さんはレギュラー出演していた音楽情報番組『ミュージック・フェア』の収録直前、突如として激しい腹痛に見舞われました。緊急搬送された先が、山形氏が勤務する駿河台日本大学病院でした。
病名は腸閉塞(イレウス)。一刻を争う容態の中で執刀医を務めたのが山形基夫氏でした。緊急手術は無事に成功し、入院生活の中で患者と医師としての対話が重ねられるうちに、互いへの信頼は急速に深まっていきました。鈴木さんは退院後、感謝の意を伝えるために連絡を取り合い、そこから本格的な交際へと発展します。出会いからわずか約4か月後の1998年6月、2人は電撃的に婚姻届を提出しました。
当時、超人気女優が28歳、山形氏が41歳という13歳の年の差婚はワイドショーを席巻しました。記者会見において鈴木杏樹さんは、「4ヶ月という期間は私達にとってはとても長く感じられた」と語り、単なる交際期間の長さではなく、命の危機を通じて培われた精神的な結びつきの強さを強調しました。夫婦間に子供は誕生しませんでしたが、愛犬とともに静かで穏やかな家庭を築き、山形氏の家族や親族とも良好な関係を保っていたことが当時の取材記録に克明に残されています。