綾瀬はるかと長澤まさみの間に「不仲説」や激しいライバル関係が噂されるようになった背景には、2000年代前半からの特異なキャリアの交差があります。
決定打となったのは、2004年に社会現象を巻き起こした『世界の中心で、愛をさけぶ』の存在です。映画版でヒロイン・廣瀬亜紀役を演じた長澤まさみは、自らスキンヘッドになる迫真の演技で第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を史上最年少(当時17歳)で受賞。一方、同年放送されたTBS系連続ドラマ版で同じヒロインを演じた綾瀬はるかも、過酷な減量と剃髪で役に没頭し、一躍ブレイクを果たしました。
同一年に同一の象徴的ヒロインを演じたことで、メディアは「東宝の秘蔵っ子・長澤」対「ホリプロの至宝・綾瀬」という対立構図を熱心に報じるようになりました。さらに、大手企業のCM争奪戦やドラマの視聴率比較など、メディア主導の「仮想敵対関係」が独り歩きしたことが、根拠のない不仲説を生み出す土壌となったのです。