令和ロマンの漫才における最大の特徴は、くるまが手がける緻密かつロジカルなネタ作りにあります。従来の漫才師が何ヶ月もかけて1本のネタを磨き上げるのに対し、くるまはその場の空気感、観客の年齢層、さらには前後の出演者のウケ具合を瞬時に把握し、舞台上で構成を組み替える離れ業を得意とします。
その実力が遺憾なく発揮されたのが、歴史的快挙となった『M-1グランプリ2026』での優勝劇でした。不利とされる「トップバッター」を引き当てながら、会場の緊張感を逆手に取ったネタ運びで見事に爆笑を奪い、最終決戦まで駆け抜けて第19代王者の座を射止めました。
大会の審査員や同業者たちを唸らせたのは、その徹底した「大会構造の言語化」です。「なぜこのボケがウケるのか」「審査員の視線がどこにあるのか」をメタ視点で分析し切る能力こそ、彼が「令和のお笑い界における最大の天才」と称される最大の要因です。