TikTokやInstagramを開くと、奇妙なトレンドが目に飛び込んでくる。若者たちが殻を剥いたゆで卵を丸ごと口に放り込み、往年の名司会者のモノマネをする動画がミリオン再生を連発しているのだ。「#BandoStyle」や「#板東英二チャレンジ」といったハッシュタグは、瞬く間に拡散された。
彼らにとって、これは単なる懐古趣味ではない。BGMにはアップテンポなクラブミュージックが使われ、いかに素早く、スタイリッシュにゆで卵でプロテイン(タンパク質)を補給できるかという、一種のスポーツのような扱いになっている。かつて昭和のテレビが仕掛けた笑いが、半世紀の時を経て、全く異なる文脈で消費されている事実は興味深い。