2007年のアニメ最終話放送直前、現実の凄惨な事件を受けて放送が差し替えられ、画面いっぱいに映し出されたボートの映像と「Nice boat.」という視聴者のコメント。このネットミームは、日本のインターネット史における象徴的な事件として語り継がれてきた。それからおよそ20年が経過した今、TikTokやYouTubeのショート動画で当時の映像断片やパロディが爆発的に再生されている。
興味深いのは、当時のリアタイ世代ではない十代の若者たちが、この作品を「レトロなホラー」あるいは「SNS時代の対人リスクを予言したコンテンツ」としてフレッシュに受け止めている点だ。タイムラインでの拡散速度は衰える気配を見せない。