林家正蔵を取り巻く環境を語る上で欠かせないのが、東京・根岸の「海老名家」の強固な結束です。
一家の精神的支柱であり、エッセイストとしても名高い母・海老名香葉子は、夫・初代三平の死後も一門を取りまとめ、正蔵の襲名を力強く後押ししました。また、1984年に結婚した妻・有希子さんは、表舞台にほとんど出ることなく、大所帯の一門を切り盛りする女将さんとして正蔵を支え続けています。
弟である二代目・林家三平との兄弟関係も非常に良好です。三平が『笑点』のレギュラーを降板した際も、兄として温かい言葉をかけつつ、高座で腕を磨くことの大切さを説くなど、良き理解者であり厳格な先輩落語家として接しています。姉の海老名美どりや妹の泰葉を含め、波乱万丈な歴史を持つ海老名家の中で、正蔵は確固たる大黒柱として一族をまとめ上げています。