気象庁が刻一刻と更新する観測速報に、日本中が息を呑んでいる。これまでの国内最高記録である41.1度(埼玉県熊谷市、静岡県浜松市)の壁に、内陸部の観測拠点が猛烈な勢いで迫る。群馬県伊勢崎市や桐生市、岐阜県多治見市、京都府福知山市など、熱が滞留しやすい盆地や内陸の都市部では、午前中の段階で既に38度ラインを突破した。
独自に集計された猛暑日地点ランキングを見ても異常さは際立つ。全国900地点以上ある観測網のうち、体温を遥かに上回る35度以上の「猛暑日」を記録した地点は全体の3割を超え、38度以上の極値を示す地点が数十箇所に及ぶ異例の事態となった。数字の跳ね上がり方は、従来の推移グラフの曲線を完全に狂わせている。
「過去の統計モデルが通用しない熱波の蓄積が起きている」——現場の観測官が漏らす危機感は誇張ではない。昼過ぎには局地的な地表加熱がピークに達し、観測史上最高値の更新が現実味を帯びてカウントダウンに入った。