当時、日本テレビ系の学園ドラマなどで「情熱的で清潔感のある熱血教師・爽やかな好青年」というパブリックイメージが定着していた中村雅俊。そんな彼がイメージチェンジを図るべく、プライベートでも親交のあったサザンオールスターズの桑田佳祐に作詞・作曲を依頼したことがすべての始まりでした。
桑田佳祐は、中村雅俊が持つスタイリッシュな佇まいと少し憂いのある歌声に着目し、従来の青春路線とは一線を画す「大人の男の色気と哀愁」を前面に押し出したナンバーを構想。編曲は桑田佳祐とジャズピアニストの八木正生が手掛け、都会的でスモーキーなミディアム・バラードが完成しました。
レコーディング現場では、桑田自身がボーカルブースで独特の節回しや母音の響かせ方を熱心にディレクションしたと伝えられています。桑田節とも言えるグルーヴ感と日本語の響きを、中村雅俊が見事なダンディズムで昇華させた瞬間でした。