小売業界を取り巻く環境は、かつてないほどシビアだ。店頭に並ぶ商品のライフサイクルは年々短縮し、SNS上のトレンドは数週間単位で目まぐるしく入れ替わる。こうした状況下で、数十点単位のロット購入や数カ月前の先行発注を強いる旧来の卸売システムに依存し続けることは、致命的なキャッシュフロー悪化を招きかねない。
そこで急速に存在感を高めたのが「ネット問屋」という新たなインフラだ。実店舗のバイヤーだけでなく、個人で立ち上げたオンラインストアの運営者までが、スマートフォンひとつで日本全国のメーカーとダイレクトにつながる時代が到来した。中間マージンを削ぎ落とし、必要なときに必要な分だけを取り寄せるジャスト・イン・タイムの仕入れが、事業規模を問わず実現可能になっている。