鮭を与える際に絶対に油断してはならないのが、食物アレルギーへの配慮です。消費者庁が定める表示推奨品目(特定原材料に準ずる20品目)に「さけ」「いくら」が含まれています。
「魚のアレルギーは白身魚なら出にくい」というネット上の俗説を鵜呑みにしてはいけません。初めて鮭を口にするときは、平日の午前中に小さじ1(約5g)のみを与え、万が一皮膚の赤み、嘔吐、機嫌の悪化などが見られた場合にすぐ小児科を受診できる体制を整えておくことが不可欠です。
また、家庭で「塩鮭を水に浸けて塩抜きすれば安全」と考える保護者もいますが、乳幼児食の専門家視点ではおすすめできません。市販の塩鮭は塩分濃度が2〜5%以上あり、短時間の水戻しでは中心部の塩分が十分に抜けきらないためです。離乳食中期の間は、原則として食塩無添加の「生鮭」または「刺身用」に限定するのが鉄則です。