裏起毛とは?裏毛との決定的な違いや暖かさの秘密と意外な盲点を徹底解説について見逃せない 理由を分かりやすく解説いたします。
アパレルショップのタグや通販サイトで最も混同されやすいのが、「裏起毛(うらきもう)」と「裏毛(うらけ)」の表記です。文字は一字違いですが、その構造、機能性、適した着用シーンは対極と言っても過言ではありません。
裏毛は別名「裏パイル」とも呼ばれ、タオルのように糸がループ状に規則正しく並んだ構造をしています。空気を閉じ込める力は裏起毛に劣るものの、糸の表面積が広く吸水性と通気性に極めて優れているのが特徴です。一方の裏起毛は、そのループを破壊して起毛させているため、保温性は飛躍的に向上する反面、汗を吸い取る力や通気性は大幅に低下します。
また、秋冬のアウター素材として並列されることが多い「フリース」との違いについても整理が必要です。フリースは一般的にポリエステル100%の起毛ニット素材を指し、生地の両面もしくは表面が毛羽立っているものが主流です。対して裏起毛は、表面がフラットなスウェット編地で、裏面のみを起毛させた構造である点が決定的な違いです。
項目裏起毛(うらきもう)裏毛(うらけ / 裏パイル)編集部の見解・評価裏面の構造ループを掻き起こした毛羽状(ふわふわ)規則正しいループ状(タオルのパイル地)裏起毛は毛布感覚、裏毛はスポーツタオル感覚の肌触り保温性・遮風性極めて高い(デッドエアを多量に保持)中程度(通気性があり風を通しやすい)防寒性重視なら裏起毛の一択、温度調整重視なら裏毛吸水性・通気性やや低い(汗をかくと蒸れやすい)非常に高い(汗を素早く吸湿・放湿)運動や暖房下で活動する際は裏毛の方が汗冷えを防げる適正気温・着用時期最高気温10℃〜12℃以下(11月下旬〜3月上旬)最高気温15℃〜22℃前後(通年・春秋冬の3シーズン)裏毛は1年中使えるが、裏起毛は真冬特化型のアイテム生地の厚み・重量感厚手でふっくら、アウターに干渉しやすい適度な厚みでレイヤード(重ね着)が容易タイトなコートの下に着るなら裏毛を選ばないと着ぶくれする