相撲史を江戸時代まで遡ると、外すことのできない伝説の巨人が存在します。それが雷電為右衛門の最強説です。雷電は公式には横綱免許を受けていませんが(看板大関として遇されたため)、21年間の現役生活で通算254勝10敗2分、勝率.962という人類史上類を見ない大記録を残しました。
あまりの強さに「張り手」「突っ張り」「閂(かんぬき)」などの技を禁じ手とされたという逸話が残るほどです。現代の大相撲とは興行形態やルールが異なるものの、歴代力士を語る上で欠かせない存在です。
こうした歴史を踏まえ、歴代大相撲力士に対する専門家評価はどのように分かれているのでしょうか。相撲解説者や歴代の親方衆の間では、評価基準によって推す力士が異なります。
- 心技体の総合力・相撲の美しさ:「盤石の四つ身と土俵態度」を評価し、双葉山や貴乃花を推す声が根強い。
- 勝負強さと爆発力:「全盛期の無敵感」を重視し、千代の富士や朝青龍を挙げる専門家が多い。
- 耐久力と通算成績:「大相撲の歴史を塗り替えた記録の重み」から、白鵬を歴代1位とする意見が定説化。