王座を手にした者たちのその後の足跡は、実に多種多様だ。吉本興業の劇場システムで叩き上げられたコンビがテレビのバラエティ番組を席巻するケースもあれば、他事務所所属の実力派が単独ライブツアーで武道館や大規模ホールを満員にするケースもある。
東京03はテレビの枠にとらわれず、単独公演のチケットが即日完売する最高峰のライブアクトとしての地位を確立した。バイきんぐは小峠英二の圧倒的なコメント力と西村瑞樹の独自のキャラクター性が噛み合い、一過性のブームに終わらない息の長いタレントパワーを発揮している。
一方で、準優勝や決勝進出にとどまりながらも、大会をきっかけに大ブレイクを果たしたチョコレートプラネットやさらば青春の光のような存在も忘れてはならない。タイトルを獲ることだけが成功の道ではなく、強烈な爪痕を残すこと自体がキャリアの起爆剤になる点こそ、この賞レースが持つ特異な熱量の源泉だ。