なぜ宝島社の文学賞は、これほどまでにヒット作を連発できるのでしょうか。その理由は、徹底した「エンターテインメント至上主義」と「選考過程の完全公開」にあります。
純文学や伝統的なミステリ賞では、文章の格調やジャンルの作法が重視されがちですが、本賞では「とにかく読者を退屈させないこと」「新しい面白さがあること」が最重要指標となります。さらに、一次選考から選考委員の選評がすべてWeb上で公開され、どの点が評価され、どの点が落選理由となったのかが包み隠さず示されます。
このミス最新ランキングの傾向を踏まえても、SNS全盛の現在において「読者の可処分時間を奪うほどの没入感」を持った作品が強く支持されています。読者レビューでも「ページをめくる手が止まらなかった」「徹夜で読んでしまった」といった声が圧倒的多数を占めており、現代人のスピード感にマッチした作品選定が続けられています。