アナ雪『Let It Go』の真実!松たか子とMay J. 歌い分けの真相

アナ雪『Let It Go』の真実!松たか子とMay J. 歌い分けの真相

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ディズニーアニメーションの歴史において、1曲の楽曲が作品のプロット全体を根底から覆した事例は極めて稀です。劇作家・作曲家夫妻であるクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスが明かしたLet It Go 制作秘話によると、映画の企画初期段階において、エルサはアンデルセンの童話『雪の女王』に忠実な「完全なる悪役(ヴィラン)」としてデザインされていました。彼女は妹アナの結婚式を凍りつかせ、雪の怪物たちを率いてアレンデール王国を恐怖に陥れる冷酷な支配者になる予定だったのです。

潮目が変わったのは、夫妻がエルサの心理的孤立に焦点を当てて『Let It Go』を書き上げた瞬間でした。長年自らの魔法の力を恐れ、「良い子でいなければならない」と自らを縛り続けてきた女性が、すべてを投げ出して雪山で感情を解き放つ切なさと力強さ。このデモ音源を聴いた製作総指揮のジョン・ラセターや監督のジェニファー・リーらは強い衝撃を受け、「これほど痛切で共感を呼ぶ魂の叫びを歌うキャラクターを、単なる悪役に仕立てることは不可能だ」と判断。急遽、エルサを「恐れと孤独に苛まれるもう一人の主人公」へと変更し、脚本全体の再構築が決断されました。

ブロードウェイの至宝イディナメンゼル Let It Goの圧倒的な声域とベルティング唱法を前提に当て書きされたこのナンバーは、キャラクターに命を吹き込んだだけでなく、ディズニーヒロインの概念そのものを「王子様を待つ受動的な存在」から「自己の宿命と対峙する自立した存在」へと刷新する起爆剤となったのです。

森 瞳
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森 瞳

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