近年のコレクターズ市場において、最も激しい熱狂の渦中にあるのがレトロ玩具・ソフビとアニメーションの原画・セル画である。8階のトイフロアでは、マルサンやブルマァクといった昭和40年代の怪獣ソフビが、当時の定価の数千倍ものプレミア価格で取引されている。経年劣化による独特の風合いや成型色の揺らぎすらも、唯一無二の芸術的価値として評価される。
さらに、アニメ史の転換点を記録した原資料の数々も見逃せない。『機動戦士ガンダム』で安彦良和が描いた名シーンの生原画やセル画、そして90年代カルチャーの金字塔である『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジや綾波レイのカットは、国内外のコレクターが喉から手が出るほど欲しがる至宝だ。デジタル作画が主流となった現代において、職人の手仕事が直接刻まれたセル画は二度と生み出せない工芸品であり、この場所はその真正性を保証する最後の砦となっている。