国民的スターとなった彼らにも、出口の見えない暗闇でもがいたジャニーズJr.時代が存在する。過去の秘蔵映像やアーカイブ資料を紐解くと、そこには辞意を胸に秘めていた少年たちの知られざる苦悩が克明に刻まれている。
当時、すでにイラストや絵画の世界へ進むため事務所を辞める決意を固めていた大野智。学業との両立に悩み、大学進学を機に身を引くつもりだった櫻井翔。演出や映画の世界に興味を抱き、アメリカ留学を視野に入れていた二宮和也。グループ結成の直前まで、彼らの視線は必ずしも同じ未来を向いていなかった。
相葉雅紀がパスポートを持っていたという偶然からハワイ行きが決まったエピソードや、最年少として常にグループの見せ方を模索し続けていた松本潤の焦燥感など、当時の激レア映像に映る表情は驚くほど生々しい。アイドルという枠組みのなかで「自分は何者なのか」を問い続けた日々こそが、後の強靭な結束力を生む土壌となった。