『Monster』を語る上で欠かせないのが、その卓越したダンスパフォーマンスです。振付を担当したのは、嵐の数多くの名作ステージを手掛けてきた振付師陣。楽曲の随所に「時間の経過」「時計の針」「操り人形」をモチーフにした独創的なムーブメントが散りばめられています。
イントロのストリングスに合わせて、メンバー5人が円陣や直線のフォーメーションを組みながら、腕を秒針のようにカチカチと規則正しく刻む「時計ダンス」は、ミュージックビデオ公開当時から大きな話題を呼びました。5人の動きが完璧にシンクロすることで、ステージ上に巨大な時計仕掛けの魔界が出現したかのような錯覚を与えます。
さらに、間奏部分で見せる大野のしなやかなターンと、それに連動して波打つように展開するメンバーのウェーブは、個々の身体能力の高さを如実に示しています。指先一つ、視線の配り方一つに至るまでゴシック・ホラーの美学が徹底されており、テレビ番組やコンサートの生放送・生ステージにおいても一切乱れないクオリティは、当時の音楽業界関係者からも絶賛を集めました。