本作が後世のドラマファンから「伝説」と語り継がれる最大の要因は、二宮演じる青志先生のもとに集まった生徒役・若手キャスト陣の凄まじい顔ぶれにある。2026年現在のエンタメ界で主演を張るトップ俳優たちが、同じユニフォームを着てグラウンドを駆け回っていた。
野球部のキャプテンで神経質な江波戸光輝役を演じたのは山﨑賢人。ピッチャー志望で青志に強い影響を受ける赤岩公康役に福士蒼汰。当時すでにブレイクの兆しを見せていた若手2大エースの共演ドラマとして、今振り返ると破格のキャスティングだったことがわかる。
さらに周囲を固めるメンバーも圧巻だ。抜群の野球センスを持ちながらシニカルな態度を取る白尾剛役に中島裕翔、実家の貧乏を理由にアルバイトと部活を掛け持ちする亀沢俊一役に本郷奏多、元陸上部で俊足の岡留圭役に間宮祥太朗、青志に心酔する志方英介役に桜田通、そして柳俊太郎、平岡拓真といった実力派が顔を揃えていた。野球部のマネージャー・樽見柚子役を務めたのは有村架純であり、彼女もまた本作を経て国民的女優へと駆け上がっていった。
教師陣にも麻生久美子、薬師丸ひろ子、ライバル校の監督役に市川海老蔵(現・十三代目市川團十郎)が名を連ねるなど、相関図全体が日本ドラマ史に残る贅沢な布陣となっている。