『GUTS !』の社会的普及を加速させたもう一つの要因は、印象的なミュージックビデオ(MV)と、誰もが真似できるキャッチーな振り付けです。
MVのロケ地として使用されたのは、先進的なガラス張りの校舎やアトリウムで知られる千葉県立幕張総合高等学校です。整然とした美しいキャンパスの中で、カジュアルな衣装を身にまとった嵐のメンバーが繰り広げるダンスは、青春の眩しさと大人の遊び心を同時に体現していました。
振り付けには、バットを構えてフルスイングする動作や、ボールを投げるピッチングフォーム、キャッチャーのサイン出しなど、野球のプレアクションがふんだんに取り入れられています。この振付の秀逸さは、「上半身の動きだけでも直感的に踊れる」という点にあります。コンサート会場でスタンド席の観客がその場で一緒に踊れるだけでなく、学校教育の現場やYouTube、SNSでの「踊ってみた」動画の急増など、参加型のコミュニケーションツールとして爆発的に機能しました。