料金所の現場では、ドライバーの意図しないハプニングが日常的に発生している。SNSやドライバー向けコミュニティ、交通情報掲示板に寄せられた実際のトラブル事例を検証すると、共通するリアルな苦悩が見えてくる。 「入口ETCでピンポーンと警告音が鳴ってバーが開かず、焦って発券機の通行券を引っこ抜いた。出口でどうすればいいか分からず頭が真っ白になったが、一般レーンのおじさんに通行券とETCカードを渡したら、その場で車検証の車載器番号を確認されて無事に深夜割引を通してもらえた。あの時の神対応には感謝しかない」(40代・物流ドライバー) 「深夜割を狙って午前3時台に走っていたのに、降りるインターがまさかの無人精算機。焦って通行券とETCカードを入れたら、通常料金の満額が画面に表示されてショックを受けた。後から知ったが、あの場面でインターホンを押してオペレーターを呼ばなければいけなかったらしい。数千円を無駄にした」(30代・帰省ドライバー) 現場の取材データやNEXCOの保守担当者の証言を総合すると、特に多いのが「レンタカーやカーシェア利用時の一見(いちげん)ドライバーによる誤進入」だ。普段乗り慣れていない車両でカードの有効期限切れに気づかなかったり、カードの表裏・前後を逆に挿入して認識エラーを起こしたりする事故が後を絶たない。 さらに頭を悩ませるのが「首都高 一般レーン ETCカード」の運用実態だ。首都高速道路では料金所のETC専用化が全国に先駆けて9割以上の箇所で完了している。首都高などの都市高速には「一般レーン」そのものが存在せず、誤進入者向けに設置された「サポートレーン」へ案内されるケースが激増している。サポートレーンでは原則として遠隔オペレーターとの通話になり、誘導員の直接手渡しよりも解決に時間を要するのが実情だ。
一般レーンでEtcカードは使える?手渡し精算の罠と割引消滅の真相
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